【降雨で濁ったときの道具と釣り方】
うふふふ、とうとうロッドを買ってしまった。探しまわったあげく、なんと売り場の隅でホコリをかぶっていた
「マルチセット450」というシロモノ。標準小売価格¥3000と印刷されているが、お買い得品¥1280のラベルが
輝いている。振り出し式の4.5mロッド、無銘、生産国表示なし、正真正銘の安もの。
ロッドの先端・穂先のリリアンに道糸3号をチチワで結ぶ。これに亀山湖オリジナル・ワカサギ仕掛けを結び、
オモリは3号、全長約1m強のサビキ(胴つき)仕掛けの完成だ。エサは紅サシをチョン掛け(仕掛けとエサはボート店で販売中)。
温暖な房総の亀山湖は結氷しないから氷上の穴釣りはできないし、北国の某湖のように暖房された
乗合のドーム船の小さな溝孔の前に座って釣るのでもない。レンタルボートを借り、自分でめざすポイントにつけ、
広い湖面を長竿で釣る、自由で雄大なスタイルだ。
さぁて、お立会い。
3本の短いロッドを用意して、舟べりの3本をそれぞれ違うタナ(魚の泳層)に置き竿とし、時々ゆらして、
その日のタナを素早く発見すべし、というワカサギの古典釣法は、亀山湖に適さない。郷に従い、亀山湖では、
ポイントに舟をもやったなら、5.4m級の長竿1本(よしさんのように4.5mの安ものでもOK)を、常時手にして、
上下に左右に、ゆっくり動かし誘うのがキモ。ワカサギは、動くものに敏感だから誘わないと極端に釣れなくなる。
ときには、振り出し式ロッドの手元の1本を縮めて、手前のポイントを釣るのも効果がある。釣れたら、
ワカサギが散らないうちに手返しよく釣れたタナを攻めたいので、穂先から仕掛けの先端まで長さ固定の
延べ竿がよい(リ−ル竿だと再び同じタナに戻すのが困難・メンドウ)。
「ピ、ビビビッ」(ピでアタリ、ビビビッは鈎掛かり)。アタリがあっても、アワセは不要。ワカサギは口が弱いから、
そのまま、すうっ〜と、ロッドをあげればよい。追い喰いを狙って、あげる途中でロッドを下げると、たいていバレる。
だからそのつど、ワカサギを取り込むことが肝要。 (上)ブラックバス用2ピース軟調ロッド 全長1.8m (中)磯上物用振り出し式軟調ロッド 全長4.5m (下2本)小物用振り出し式軟調ロッド 全長4.5mと5.4m |