亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
ふ化直後のワカサギ仔魚(諏訪湖産受精卵を亀山湖に浸漬ふ化・ふ化当日仔魚)
Japanese smelt just after hatched.
fig.01 ふ化直後のワカサギ仔魚
fig.01 ふ化直後のワカサギ仔魚
Hypomesus nipponensis
【よしさんコメント】

このワカサギ仔魚は、亀山湖のプランクトン調査で、偶然にも自作プランクトンネットに入ったもので、 顕微鏡下で発見した時には、よしさんも驚きました。
掲載写真は、パソコンの19インチモニターに収まるよう、8枚の顕微鏡写真を合成し、縮小してあります。

ワカサギ仔魚の全長は5mm、遊泳力はほとんどないようです。どれだけの流速に逆らって泳げるかの信頼できる試験結果を、 よしさんは不知・未入手のため、採取2日後の04月12日に発生した記録的大雨による亀山湖増水・亀山ダム放水により、 どれほどのワカサギ仔魚が湖外へ流失したかは不明です。
脊椎骨の下側に、卵黄から伸びた腸管が肛門まで続いています。口・食道・胃・気道が未完成です。 体の周囲に透明で薄い一体もののヒレが見えます。背びれ・油びれ・尾びれ等の分化や軟条の発生はこれからです。
写真の下中央にケンミジンコ類の一部が見えます。ケンミジンコ類は大型動物プランクトンで、ふ化仔魚の口に入るサイズ ではないことが理解できます。 ワカサギは、ふ化し湖水へ出ても、降雨による湖水流速の上昇や、初期餌料としての小型動物プランクトンの多寡等、 生残率を著しく下げる多くの障害を越えなくてはなりません。
2006年04月10日10:00 亀山湖トキタボート沖にて採取 天候◎ 満水 水色ややマッディー

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