茨城県・牛久沼(レンタルボートたまや沖)
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fig.01 テマリワムシ群体(中央はフクロワムシ)
Conochilus hippocrepis
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fig.02 テマリワムシ
Conochilus hippocrepis
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fig.03 ゾウミジンコ
Bosmina longirostris
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fig.04 フクロワムシ
Asplanchna priodonta
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fig.05 ケンミジンコ
Cyclopoida
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fig.06 ヒゲナガケンミジンコ
Calanoida
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fig.07 ミジンコ(幼生)
Daphnia
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fig.08 ツボワムシ
Brachionus calyciflorus
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fig.09 藍藻類等の群集
Microcystis群体(左と右)、 etc
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【よしさんコメント】
牛久沼(レンタルボートたまや沖)の優占種は、テマリワムシ・フクロワムシでした。次いでゾウミジンコ・
ヒゲナガケンミジンコが多く、ケンミジンコ・ミジンコ・ツボワムシは少数派です。
植物プランクトンでは、ミクロキスティスの群体が多く見られ、
コバンケイソウ・イカダモの群体もあり、藍藻類・珪藻類・緑藻類が豊富な、いわゆる
富栄養化水域の特徴がうかがえます。
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この調査で確認した小型〜大型動物プランクトンの存在から、牛久沼のメインインレット東谷田川筋(レンタルボートたまや沖)で
ふ化したワカサギ仔魚の餌料環境は、定性的に良好である可能性が高いと判断されます。
今回観察した植物プランクトンからは、夏季の「水の華」の発生が懸念されます。
牛久沼の流域住民と事業者には、水質汚染・富栄養化に加担しない「牛久沼に優しい生活」「牛久沼に優しい事業」が求められ、
牛久沼を利用するビジターには、環境を悪化させない「牛久沼の配慮ある利用」が求められます。
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