【よしさんコメント】
このワカサギは全長110mmのオス、2006年06月06日に採取されました。
腸管内容物を調べるため解剖した場面は、別項写真をご覧下さい。
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2006年春生まれの個体でないことが、全長からも明白に断定できます。
2005年春は、諏訪湖産ワカサギ受精卵の出荷がなされず、当該水体でも未放流でした。
すると、2004年春生まれの3年魚かと思いたくなりますが、それにしてはサイズが小型です。
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全長からの推定と、他方、以前より当該水体での自然繁殖説を考え合わせ、
このワカサギは、2005年春生まれの、当該水体における自然繁殖2年魚の可能性が高いものと考察されます。
鱗からの年齢算定は、ワカサギの場合、公開されている資料に乏しく、ここで直ちに判断ができません。
後日の資料として発表しておきます。
しからば、どの場所で自然産卵がなされているのか。次なる探求テーマは、産卵場所の特定でしょう。
もし特定できれば、同様な環境条件を整備することにより、自然繁殖の拡大が期待できます。
永続的で湖沼に優しい、ローインパクトな利用を目標に、エンジンボート・産業排水(農薬汚染も含む)・生活排水等による人為的水質汚染
を避ける配慮が求められます。
※1尾のワカサギが教えてくれたこと※
★オスも2年魚になる
★この水体で自然繁殖している可能性が高い
★産卵場所を特定し、自然繁殖の拡大を目指そう
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