【よしさんコメント】
このワカサギは全長110mm、2006年06月06日に採取されました。
腸管内容物を調べるため解剖した場面が、fig.01写真です。
淡橙色の卵巣が現れると想いきや、案に相違し、乳白色の精巣を持ったオスと判明しました。
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取り出した腸管を検鏡した内容は、fig.02〜03写真です。
成魚なので、大型底生生物類・魚類稚魚・昆虫類を飽食していると想像していましたが、
腸管内に大型底生生物類・魚類稚魚・昆虫類の原型は認められず、
確認できたのは、動物プランクトン・ミジンコ類の卵でした。
この季節の当該水体に多数存在するミジンコ類(と卵)を摂餌していたようです。
成魚1個体だけですが、腸管内容物を見る限り、餌をあまり選択せずに、今そこに多くある餌料を摂るという説に
軍配があがりそうです。
※1尾のワカサギが教えてくれたこと※
★その季節、その水体に多くある餌料を摂る
★成魚になっても、動物プランクトンを主食としている
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