亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
某水体における、ふ化後67日目のワカサギ稚魚(成長)
It is a Japanese smelt young of the 67th day after hatched in a certain wetlands(growth).
fig.01 ワカサギ稚魚
fig.01 ふ化後67日目のワカサギ稚魚(成長) Hypomesus nipponensis
ワカサギふ化後の仔稚魚成長表
公表1
水産増殖叢書No.5 
1954 佐藤隆平
(略) 47日目
17.5mm
66日目
30.0mm
公表2
茨城県内水試報告書14号
1977 堀 直・位田俊臣
(略) 43〜49日目
20mm、10.3mg
 
事例1 2006 某水体
諏訪湖産 2006年04月01日ふ化初日(注1)
    66日目は06月05日
採取は06月06日、67日目に相当
40mm(最小)〜51mm(最大)
公表2例および確認事例1により、よしさん作成:2006年06月09日
【よしさんコメント】

某水体で、2006年06月06日に採取されたワカサギ稚魚137尾の全長は、 最小40mm、大48mm、最大51mmでした(fig.01写真参照)。平均的全長は40〜48mmの範囲です。
全長30mmを超え体の各パーツがそろい、成魚と同様の外観となり、もう稚魚段階になっています。
ボツボツ性別判定も可能と思いましたが、N値が多く、全てを解剖確認する作業を考えると憂鬱になり、追求の手を緩めてしまいました。

この水体では、佐藤(1954)のデータに比し、ふ化後67日目におけるワカサギ稚魚の 成長が進んでいます。
早く大きくなる理由が、この水体の普遍的特徴にあるのか、あるいは2006年に限定された要因に あるのかは、今後数年のデータ集積を待たなければ判断できません。

(注1)ふ化初日の推定
この水体における、諏訪湖産ワカサギ受精卵受入日は、2006年03月18日・03月22日・03月24日、 各々500万粒、合計1500万粒でした。 ふ化終了確認は04月04日です。
@群馬県水産試験場公表データによれば、水温12℃におけるふ化初日は14日目、90%ふ化日は7日目である。
A2006年亀山湖実績(諏訪湖産ワカサギ受精卵)は、03月25日受入、04月05日ふ化初日であった。
出荷元における出荷前積算水温管理は不詳ですが、上記2例より03月31日〜04月01日をふ化初日と推定。

※137尾のワカサギが教えてくれたこと※
★この水体においては(2006年は)67日目に40mm(最小)〜51mm(最大)に成長した
★(逆説であるが)初期餌料(動物プランクトン)の存在・量ともに充分であった
★07〜08月も試験採取・成長確認し、09月01日にも試験採取(刺し網)・成長確認が望ましい

2006年06月06日某水体にて採取 天候○ 満水 水色ややマッディー

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