亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
牛久沼における、ふ化後115日目のワカサギ(雌雄比と腸管内容物)
It is a Japanese smelt young of the 115th day after hatched in ushiku-swamp(intestinal tract cont).
fig.01 ふ化後115日目のワカサギ
fig.01 ふ化後115日目のワカサギ
上の4尾が雌、下の1尾が雄
Hypomesus nipponensis
fig.02 腹腔(雌)
fig.02 腹腔(雌) hers abdominal cavity
fig.03 腹腔(雄)
fig.03 腹腔(雄) his abdominal cavity
【腹腔観察結果と雌雄比】

2006年春、諏訪湖産ワカサギ受精卵1500万粒が牛久沼に放流され、 ふ化初日から115日目の07月24日、試験採捕されたワカサギ5尾の 全長は56mm(最小)〜61mm(最大)であり、同時に 全数を解剖し、雌雄を確認した結果、雌4尾雄1尾、雌雄比4:1であった(fig.01写真参照)。
雌の腹腔に未成熟な淡橙色の卵巣が認められ、赤黒色の腸管が全ての個体に見える(fig.02写真参照)。
雄の腹腔には乳白色の精巣が増大しはじめており、淡黄色の腸管が見える(fig.03写真参照)。
fig.04 腸管内容物
fig.04 腸管内容物
intestinal tract cont
fig.05 腸管内容物
fig.05 腸管内容物
intestinal tract cont
fig.06 腸管内容物
fig.06 腸管内容物
intestinal tract cont
【腸管内容物観察結果と考察】

牛久沼における、この季節、この成長段階のワカサギの餌料を確認すべく、腹腔から 腸管を取り出し検鏡した内容の内、雌では、動物プランクトン・ミジンコ類のパーツ(脚)とおぼしきもの(fig.04写真参照)、 明確にミジンコ類の卵と判断できるもの(fig.05写真参照)等であった。
また雄では、異物と思えるものも、腸管内に確認した(fig.06写真参照)。

ワカサギ5個体を見る限り、雌はいずれも腸管内に餌料が満たされていたが、雄はほぼ空胃状態であった。
腸管内容物は、動物プランクトン・ミジンコ類であり、昆虫類(双翅類かげろう類)・底生動物・魚類稚魚は、 認められなかった。

※5尾のワカサギが教えてくれたこと※
★餌料の、適性・量とも充分で、成長を保証している
★主たる餌料は、動物プランクトン・ミジンコ類である

★ワカサギ受精卵を出荷くださる諏訪湖関係者に、感謝と共に本稿を捧げます
発表:2006年07月28日 よしさん
サンプル提供:牛久沼漁業協同組合  牛久沼レンタルボートたまや
転載許可:牛久沼漁業協同組合及び、牛久沼レンタルボートたまやホームページに本稿転載を許可します。よしさん。

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