|
fig.01 アナベナ属(神社下)
Anabaena
|
fig.02 アナベナ属(神社下)
Anabaena
|
fig.03 アナベナ属(角柳)
Anabaena
|
fig.04 アナベナ(神社下)
Anabaena circinalis
|
fig.05 アナベナ(角柳)
Anabaena circinalis
|
fig.06 アナベナ属(神社下)
Anabaena
|
fig.07 アナベナ属(神社下)
Anabaena
|
fig.08 アナベナ属(角柳)
Anabaena
|
【よしさんコメント】
アオコという植物プランクトンは、存在しません。
アオコは、植物プランクトン等によって引き起こされた現象や、形成された形状をさします。
富栄養化した水域で異常繁殖し、アオコ(水の華)を引き起こす植物プランクトンに、
諏訪湖等で有名なミクロキスティスやオシラトリア(いづれも藍藻)があります。
風下の水面を中心に積層し、腐敗し、異臭を放ち、毒性をも持つとされるアオコ現象は、
水体により、原因となる藻類は相違します。
☆
亀山湖において、かなり初期段階(非常に軽度)のアオコ現象を引き起こしている、植物プランクトンは何であるかを、
今回、調査しました。
☆
亀山湖の神社下と角柳における、藍藻の圧倒的優占種はアナベナ属で、前回調査時には見当たらなかった属です。
太く直線状に伸びるアナベナ属の顕微鏡写真をfig.01〜fig.03に示します。
また、らせん状の姿が特徴のアナベナ属はfig.04〜fig.05に示します。
さらに、もっと細い糸状の姿をしたアナベナ属はfig.06〜fig.08に示します。
湖水中で最多はfig.06〜fig.08のアナベナ属でした。
☆
アナベナ属はカビ臭を伴うことがあり、浄水場の凝集沈殿処理も通過し無力となり、活性炭ろ過等を強いられます。
亀山湖の水は、上水道にも利用されますので、水の華を引き起こす藍藻類の異常繁殖は困ります。
他方、魚類の生息には植物プランクトン・藍藻類も必要です。
|