【亀山湖(神社下)のマミズクラゲ】
亀山湖のマミズクラゲ(淡水クラゲ)は、毎年夏の終わりから秋にかけ、
坂畑橋下や馬の背、神社下等に出現し、季節の定番生物とも呼べる腔腸動物である。
亀山湖の動物プランクトン調査中に、水面直下を遊泳している3個体を採取した内の最大個体
(fig.01)は、かさの直径10mm、他の2個体の、かさの直径は8mmであった。
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分類では、ヒドロ虫目・淡水水母亜目マミズクラゲ科とされ、動物プランクトンを捕食している。
1955(昭和30)年、北隆館発行の『学生版原色動物図鑑・水棲動物編』(※01)によると、
ハナガサクラゲ科とされ、中国・揚子江流域の原産で、1945(昭和20)年頃関東の池沼で発生し、
その後、国内各地で発見されたようだ。
群馬県東部の行人沼(邑楽郡板倉町)においても、1978(昭和53)年08月に採取された事例がある(※02)。
【参考文献】
(※01)岡田 要(1955):『学生版原色動物図鑑・水棲動物編』3版, 266pp,北隆館(東京),\650
(※02)五味禮夫(1980):『群馬の湖沼』259-260pp,上毛新聞社出版局(前橋),\1600
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