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fig.01 ゾウミジンコ
Bosmina longirostris
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fig.02 ケンミジンコ(メス)
Cyclopoida
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fig.03 ハリナガミジンコ(丸頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
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fig.04 ハリナガミジンコ(尖頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
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fig.05 ミジンコ
Daphnia pulex
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fig.06 フクロワムシ
Asplanchna priodonta
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fig.07 フクロワムシ属
Asplanchna
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fig.08 テマリワムシ
Conochilus hippocrepis
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fig.09 ハネウデワムシ
Polyarthra frigla
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fig.10 サヤツナギ属
Dinobryon(原生動物)
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fig.11 エピスティリス属
Epistylis (繊毛虫門)
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【神社下の動物プランクトン】
今回の調査(神社下)の、優占種はゾウミジンコとケンミジンコ、並びにハリナガミジンコでした。
これら中大型プランクトン3種の個体数は、前月と比較し甚だ多く、抱卵しまたノープリウス(幼生)も多く出現しています。
ケンミジンコのオスも比較的に多く検鏡しました。
ワムシ類の個体数は少なく、3属4種を観察しました。
前月多く見られたツボワムシは、今回の神社下では未発見です。
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03月末から04月末にかけて、小型のワムシ類が減少し、中大型のミジンコ類が飛躍的に増殖しています。
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03月〜04月の調査報告4件の事例から見える増殖的含意は、以下のようです。
亀山湖でふ化する仔魚(ヘラブナ・ワカサギ・コイ・etc)の成長段階に合致した天然初期餌料を、
効率良く順次採餌させ、生残率を向上させるには、03月末にふ化仔魚が存在すること、という仮説が
導けます。
これを利用し、ふ化器で人為的にふ化させるワカサギ卵は、到着受入日指定・用水の水温管理等により、
ふ出日を03月末に調整し、生残率を向上させる技法の創出も視野に入ります。
地道な動物プランクトンの調査は、欠かせません。
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