亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
亀山湖(角柳)の動物プランクトン −表層と深層の解明− 
Microphotographs of the freshwater plankton of lake kameyama.
fig.01 ゾウミジンコ
fig.01 ゾウミジンコ
Bosmina longirostris
fig.02 ケンミジンコ(メス)
fig.02 ケンミジンコ(メス)
Cyclopoida
fig.03 ハリナガミジンコ(丸頭)
fig.03 ハリナガミジンコ(丸頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
fig.04 ハリナガミジンコ(尖頭)
fig.04 ハリナガミジンコ(尖頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
fig.05 フクロワムシ
fig.05 フクロワムシ
Asplanchna priodonta
fig.06 テマリワムシ
fig.06 テマリワムシ
Conochilus hippocrepis
【表層のプランクトン】
今回の調査(角柳)で水深約2mの、優占種はゾウミジンコとケンミジンコ、並びにハリナガミジンコでした。
これら中大型プランクトン3種の個体数は甚だ多く、抱卵しまたノープリウス(幼生)も多く出現しています。
ケンミジンコのオスも比較的に多く検鏡しました。
フクロワムシは、上記3種よりも個体数が大分少なくなり、小型のテマリワムシは極少数派です。
fig.01 ゾウミジンコ
fig.01 ゾウミジンコ
Bosmina longirostris
fig.02 ケンミジンコ(メス)
fig.02 ケンミジンコ(メス)
Cyclopoida
fig.03 ハリナガミジンコ(丸頭)
fig.03 ハリナガミジンコ(丸頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
fig.04 ハリナガミジンコ(尖頭)
fig.04 ハリナガミジンコ(尖頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
fig.05 フクロワムシ
fig.05 フクロワムシ
Asplanchna priodonta
fig.06 テマリワムシ
fig.06 テマリワムシ
Conochilus hippocrepis
fig.07 トゲナガワムシ
fig.07 トゲナガワムシ
Kellicottia longispina
fig.08 トゲナガワムシ
fig.08 トゲナガワムシ
Kellicottia longispina
【深層のプランクトン】
角柳の水深約10mにおける、動物プランクトン個体数は、表層と比して約20%程度と少量でした。
種類こそ、ゾウミジンコとケンミジンコ、ハリナガミジンコが見られましたが、どれも明確に優占種と 呼べるほどではありません。
ワムシ類では、表層と同種のフクロワムシ、テマリワムシに混じって、北方起源とされる(やや冷水種の) トゲナガワムシを観察しました(3個体の内、抱卵2個体をfig.07-fig.08に掲載)。

水深のあるダム湖における、同日同時刻・同場所の水深別採取・観察は、プランクトンの垂直分布や棲み分けの様子がうかがえ、 魚類の初期餌料分布を探索する手がかりになります。
ふ化仔魚(ヘラブナ・ワカサギ・コイ・etc)の初期餌料は共通して、小型動物プランクトン(例えばツボワムシ) であるため、餌料の調査は欠かせません。
採取:2007年04月28日(土)11:30 亀山湖(千葉県君津市)角柳
天候○◎ 満水 水温15.0℃ 水色ややクリアー
発表:2007年05月05日 よしさん
「ザ・レイクチャンプ」シークレット・ポイント0005 亀山湖

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