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fig.01 ゾウミジンコ
Bosmina longirostris
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fig.02 ケンミジンコ(メス)
Cyclopoida
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fig.03 ハリナガミジンコ(丸頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
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fig.04 ハリナガミジンコ(尖頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
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fig.05 フクロワムシ
Asplanchna priodonta
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fig.06 テマリワムシ
Conochilus hippocrepis
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fig.07 トゲナガワムシ
Kellicottia longispina
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fig.08 トゲナガワムシ
Kellicottia longispina
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【深層のプランクトン】
角柳の水深約10mにおける、動物プランクトン個体数は、表層と比して約20%程度と少量でした。
種類こそ、ゾウミジンコとケンミジンコ、ハリナガミジンコが見られましたが、どれも明確に優占種と
呼べるほどではありません。
ワムシ類では、表層と同種のフクロワムシ、テマリワムシに混じって、北方起源とされる(やや冷水種の)
トゲナガワムシを観察しました(3個体の内、抱卵2個体をfig.07-fig.08に掲載)。
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水深のあるダム湖における、同日同時刻・同場所の水深別採取・観察は、プランクトンの垂直分布や棲み分けの様子がうかがえ、
魚類の初期餌料分布を探索する手がかりになります。
ふ化仔魚(ヘラブナ・ワカサギ・コイ・etc)の初期餌料は共通して、小型動物プランクトン(例えばツボワムシ)
であるため、餌料の調査は欠かせません。
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