fig.01 ケンミジンコ目
Cyclopoida
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fig.02 ヤマトヒゲナガ ケンミジンコ(メス)
Eodiaptomus japonicus
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fig.03 ヤマトヒゲナガ ケンミジンコ(オス・部分)
Eodiaptomus japonicus
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fig.04 オナガミジンコ
Diaphanosoma brachyurum
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fig.05 ミジンコ属
Daphnia
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fig.06 フクロワムシ属
Asplanchna
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fig.07 ノロ(メス)
Leptodora kindtii
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fig.08 ボルボックス属
Volvox(原生動物)
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fig.09 クサビケイソウ属
Gomphonema olivaceum(珪藻)
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【よしさんコメント】
牛久沼(三日月橋下)における今回の調査の優占種は、他の調査ポイント2地点と同様にノロでした(fig.07 参照)。
懸命に検鏡しましたが、残念ながらノロのオスは未確認です。
ヤマトヒゲナガケンミジンコは、牛久沼の中でも、主に稲荷川の三日月橋下周辺で観察しています(fig.02 〜fig.03 参照)。
ボルボックス属は少なく、まだ出始めという感じです(fig.08 参照)。
☆
日本の淡水動物プランクトン中最大と言われるノロや、大型種のヤマトヒゲナガケンミジンコは、
牛久沼で成長しつつあるワカサギの主たる中期餌料として大切です。
ヤマトヒゲナガケンミジンコは、日本固有種で広く分布し、汽水湖にも生息するとされます。
2006年に確認した海産のクサリケイソウの存在と共に、稲荷川の三日月橋下周辺に、
5000年の時を超えて、おぼろな「海の記憶」が漂っているのかも知れません。
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