fig.01 ゾウミジンコ属
Bosmina longirostris
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fig.02 ヤマトヒゲナガ ケンミジンコ(メス)
Eodiaptomus japonicus
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fig.03 オナガミジンコ
Diaphanosoma brachyurum
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fig.04 フクロワムシ属
Asplanchna
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fig.05 テマリワムシ
Conochilus hippocrepis
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fig.06 ハネウデワムシ
Polyarthra frigla
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fig.07 エナガワムシ属
Monostyla
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fig.08 ノロ(メス)
Leptodora kindtii
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fig.09 イカダモ属
Scenedesmus(緑藻)
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【よしさんコメント】
牛久沼(レンタルボートたまや沖)における今回の調査の優占種は、他の調査ポイント2地点と同様にノロでした(fig.08 参照)。
懸命に検鏡しましたが、残念ながらノロのオスは未確認です。
ヤマトヒゲナガケンミジンコが、レンタルボートたまや沖でも、観察されました(fig.02 参照)。
ワムシ類は4種が観察され、エナガワムシ属は牛久沼で初確認しました。(fig.07 参照)。
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今回の調査結果の特徴は、牛久沼全域に日本の淡水動物プランクトン中最大と言われるノロが
優占していたことです。
逆に、普通に見られるケンミジンコ目や、ゾウミジンコ属は個体数も極少でした。
ワムシ類は4種類ですが、ふ化仔魚の初期餌料に適す小型のツボワムシは、今回未発見です。
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今回の観察から見える含意のまとめ
○肉食性のノロの餌料は、ケンミジンコ目や、ゾウミジンコ属と推定される
○(従って、生残しているケンミジンコ目や、ゾウミジンコ属は少ない)
○ふ化仔魚は、自然の摂理に従って既に幼魚となり、より大型のフクロワムシ属・オナガミジンコ・ヤマトヒゲナガケンミジンコ・
ノロ等を餌料としている可能性が高い
○今後はノロの個体数が減るであろう(ノロの餌料が減少し、ノロは魚の餌料であるから)
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