【よしさんコメント】
★コイ科モツゴ属
茨城県牛久沼で、2007年06月19日(火)に漁獲された、モツゴです(fig.01写真参照)。
☆
千葉・東京・小名浜・宮城では、クチボソという別名で親しまれています。
写真の個体は全長74mmのオス成魚で、2006年夏生まれの2年魚と思われます。
まだ、魚体全部が薄紫色になるほど、完全な婚姻色に変化していません。
口や頭部に追星が現れ、鱗の後半が三日月型に黒変する婚姻色に変化しつつある個体から、牛久沼における産卵開始時期が近いものと推定されます。
産卵期にオスはナワバリをつくり、卵を保護します。
モツゴの側線は尾柄まで完全で、近縁種のシナイモツゴの側線は前方数枚の鱗だけの不完全型
ですから、簡単に見分けられます。
牛久沼では、第5種漁業権魚種として、モツゴの種苗放流が続けられています(雑魚の代表、増えるといいね)。
【参考文献】
『栃木の魚』斎藤 辯(1979年11月01日初版、月刊さつき研究社、¥1200)
『原色日本淡水魚類図鑑』宮地傳三郎ほか(1981年02月01日全改訂新版6刷、保育社、¥4300)
『宮城の魚』マリンピア松島水族館(1993年06月05日、河北新報社、¥2300)
※モツゴが教えてくれたこと※
★牛久沼における産卵開始時期は、07月初旬頃であろう
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