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fig.01 ケンミジンコ(メス)
Cyclopoida
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fig.02 ゾウミジンコ
Bosmina longirostris
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fig.03 オナガミジンコ
Diaphanosoma brachyurum
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fig.04 ダフニア
Daphnia pulex
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fig.05 フクロワムシ属
Asplanchna priodonta
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fig.06 ハネウデワムシ
Polyarthra
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fig.07 スナカラムシ属
Tintinnopsis
(原生動物)
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fig.08 アルケラ上科
Arcellacea
(肉質鞭毛虫門)
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fig.09 不詳
phacus
(肉質鞭毛虫門)
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【亀山湖のワカサギと餌料プランクトン(神社下の事例)】
今回のプランクトン定期調査日(2007年07月28日)に、
千葉県亀山湖(神社下)で、成長確認調査のため、よしさんが試験採取したワカサギ10尾の全長は、
最小65mm〜最大75mmでした(別報『亀山湖におけるワカサギの成長(2007年魚)その1』参照)。
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本報告は、ワカサギとプランクトンをセットにして、同日・同場所で採取・観察した事例で、
調査日におけるワカサギの餌料は上記に掲載したプランクトン(顕微鏡写真)と推定できます。
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今回のプランクトン定期調査の、優占種はケンミジンコ(fig.01写真)と、フクロワムシ属(fig.05写真)でした。
先月優占していたオナガミジンコ(fig.03写真)は少なくなり、他の種類は僅かでした。
ハリナガミジンコやノロは見られませんでした。
植物プランクトンでは、藍藻のアナベナが数個体観察されました(別報参照)。
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全長65mm〜75mmのワカサギは、大型プランクトンから先に捕食していると仮定し、
上記掲載の動物プランクトンを大型→小型に並べれば、
オナガミジンコ→ダフニア→ケンミジンコ→ゾウミジンコ→フクロワムシ属→ハネウデワムシとなります。
オナガミジンコとダフニアは既に捕食されて生残が少なくなり、今後はケンミジンコやフクロワムシ属が
主たる餌料になることが、うかがえます。
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