亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
牛久沼のミジンコワムシ
The Hexarthra (zoo plankton) of the Ushiku swamp.
This microphotograph which "yoshisan" photographed is First record of Hexarthra mira HUDSON,1871 in ushiku swamp, JAPAN.
fig.01 牛久沼のミジンコワムシ
Hexarthra mira HUDSON,1871
fig.01 牛久沼のミジンコワムシ
Hexarthra mira HUDSON,1871
【よしさんコメント】
このミジンコワムシ(fig.01)は、牛久沼(茨城県龍ケ崎市・他)のプランクトン定期調査で、よしさんが初めて1個体を採取したものです。
被甲はなく、剛毛のある6本の腕を持ちます。
分布地域は広く、夏季に出現することの多い普通種で、他のミジンコワムシ属3種と合わせ国内で4種が確認されています。

牛久沼のプランクトン調査は、従来ほとんどなされておらず、2005(平成17)年〜2006(平成18)年に実施された大方昭弘博士の報文(※01) にも、ミジンコワムシの記載がありません。
牛久沼における、ミジンコワムシの採取・観察報告は、本稿が国内初と思われますが、嬉しいことではありません。
なぜなら、水域の汚染度「β−中腐水性」を最も好むとされるミジンコワムシの出現は、牛久沼の水質にイエローカードが提示されたことと同義だからです。
一方、中型で筋肉質のミジンコワムシは、ワカサギの良好な餌料プランクトンになり得ますが、現存量的には不十分でしょう。
(※01)
『魚たちのすみよい川と湖』元東北大学教授大方昭弘博士調査取りまとめ
(2006年03月31日・茨城県内水面漁業協同組合連合会
平成17年度内水面漁場環境保全啓発活動事業小冊子・21pp・非売品)より
7〜21ページ抜粋(牛久沼の事例)pdfファイル5.03MB
採取:2007年09月26日13:30 牛久沼(茨城県龍ケ崎市)レンタルボートたまや沖にて
天候○ 水位:YP5.64m 水色ややマッディー
発表:2007年10月02日 牛久沼漁業協同組合顧問 よしさん
調査協力:牛久沼レンタルボートたまや
転載許可:牛久沼漁業協同組合ホームページに本稿転載を許可します。よしさん。

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