亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
牛久沼のセンチュウ
The Nematoda of the Ushiku swamp.
This microphotograph which "yoshisan" photographed is First record of Nematoda in ushiku swamp, JAPAN.
fig.01 牛久沼のセンチュウの1種
Nematoda
fig.01 牛久沼のセンチュウの1種 Nematoda
fig.02 センチュウの大きさ比較
fig.02 センチュウの大きさ比較 The size comparison of the Nematoda.
【よしさんコメント】
このセンチュウ(fig.01)は、牛久沼(茨城県龍ケ崎市・他)のプランクトン定期調査で、よしさんが初めて1個体を採取したものです。

センチュウは、線形動物門・線虫綱に属し、腔腸動物と同様の古い時代に主流から分かれ、一派を成したとされます。
主流からは、その後、ミジンコ等の甲殻綱を含む節足動物門や、ワムシ等のワムシ綱を含む袋形動物門が誕生しています。

センチュウ類は、その大半が海洋と土壌にすみ、淡水中(底泥)に生息する仲間はむしろ稀と言えます。
土壌にすみ、野菜・花き・花木・樹木に寄生したり、虫・脊椎動物(人体にも)に寄生する仲間も多く、 ヒトの生活にかかわる分野での研究は進んでいるようです。
反面、ヒトの生活にかかわらないセンチュウ類は、十分な研究がなされず、未発見の種が 多いものと推定されます。

写真(fig.02)は、牛久沼のセンチュウの1種(右側)を、コバンケイソウ Surirella robusta var.splendida(左側)と 大きさ比較するため、掲載しています。
プランクトンネットには、時として、底生動物・フサカ類・ユスリカ類・水生昆虫(の卵・幼虫)・仔魚・魚卵・等、 釣り用語の「外道」に相当する奇想天外なモノが入り、その同定に悩むことも、楽しみの内です。
採取:2007年09月26日08:30 牛久沼(茨城県龍ケ崎市)西谷田川細見橋下にて
天候○ 水位:YP5.65m 水色ややマッディー
発表:2007年10月05日 牛久沼漁業協同組合顧問 よしさん
転載許可:牛久沼漁業協同組合ホームページに本稿転載を許可します。よしさん。

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