亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
牛久沼のミドリムシ
The Euglena (zoo plankton) of the Ushiku swamp.
fig.01 牛久沼のミドリムシ
Euglena ehrenbergii KLEBS,1883
fig.01 牛久沼のミドリムシ Euglena ehrenbergii KLEBS,1883
採取:2006年11月08日 牛久沼(レンタルボートたまや沖)
fig.02 牛久沼のミドリムシ
Euglena属
fig.02 牛久沼のミドリムシ Euglena属の1種
fig.03 牛久沼のミドリムシ
Euglena属
fig.03 牛久沼のミドリムシ Euglena属の1種
fig.04 牛久沼のミドリムシ
Euglena属
fig.04 牛久沼のミドリムシ Euglena属の1種
【よしさんコメント】
レンティフェラ亜属 Lentiferae のミドリムシ Euglena ehrenbergii KLEBS,1883(fig.01)は、 2006年11月08日、茨城県牛久沼(龍ケ崎市・他)におけるプランクトン定期調査で採取しました。
現在のところ、ミドリムシ目では最大の体長と思われ(未発見種が相当数あると推定されますので、断言はできません)、 分布は東京都・神奈川県に続き、山形県からも報告されています。
茨城県(牛久沼・本報)以外からの続報も期待されます。

他のミドリムシ Euglena属の1種(fig.02-04)は、今回のプランクトン定期調査で多数採取したものの一部です。
ミドリムシ目(ミドリムシ植物門)は、鞭毛の数により亜目に分類されます。
鞭毛は写真撮影しづらい太さで、かろうじて鞭毛が解かる写真(fig.02-04)を掲載しています。

ミドリムシ目は、葉緑体を持ち独立栄養を営むものや、葉緑体を持たず腐性栄養や動物栄養を営むための 食物摂取器官を備えるものが知られています。
体を変形させ、鞭毛を動かし、移動もしますが、光合成も行い、動物と植物の中間的生物です。
最近の研究で、ミドリムシ類には、良質のタンパク質・ビタミン・ミネラル・多価不飽和脂肪酸等が 豊富に含有されていることが解明され、魚類の餌料・医薬品等の供給源として注目されつつあります。

※参考文献
『日本淡水動物プランクトン検索図説』水野寿彦・高橋永治(2000年03月31日・東海大学出版会・18900円)

採取:2007年10月19日(金)11:30 牛久沼(茨城県龍ケ崎市)レンタルボートたまや沖にて
天候○ 水位:YP5.73m 実測水温16.7℃ 水色ややマッディー
発表:2007年10月26日(金) 牛久沼漁業協同組合顧問 よしさん
調査協力:牛久沼レンタルボートたまや
転載許可:牛久沼漁業協同組合ホームページに本稿転載を許可します。よしさん。

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