【よしさんコメント】
本稿掲載のノロ(その10)は、亀山湖の定期プランクトン調査において、角柳で採取した個体の一部、3個体です。
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オス個体A(fig.01写真)を、顕微鏡用マイクロメーターに載せ撮影した場面(fig.02写真)と並べ掲載します。
下段にオス個体B(fig.03写真)と、比較対象用のメス個体C(fig.04写真)を掲載します。
本日までに検鏡の済んだサンプル中に、ノロはオス♂2個体、メス♀2個体を観察しました。
他にも発見できる可能性はありますが、
国内でも生息湖沼がある程度限定され、比較的珍しいノロのなかで、オス♂を同時に2個体観察する機会は少ないでしょう。
よしさんは前回、2007年06月30日(土)亀山湖(神社下)における、ノロ(オス♂)採取・観察報告をしています。
しかし、06月から10月まで、ノロ(オス♂)が継続して出現していたと断言はできません。
なぜなら、07月から09月までの定期プランクトン調査において、ノロ(オス♂)を未確認だからです。
亀山湖では、少なくとも06月および10月に、ノロ(オス♂)が出現した、と明言できるだけです。
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オス♂個体A 体長4mm |
オス♂個体B 体長3mm |
メス♀個体C 体長3mm |
第1触角の長さ |
400μm |
240μm |
100μm |
第1触角先端の臭毛の長さ |
40μm |
− |
短40μm 長60μm |
第1触角上の毛の長さ |
短10μm 長60μm |
− |
− |
第1触角の太さ(中間部) |
40μm |
40μm |
40μm |
頭部直径(目の周囲) |
230μm |
210μm |
210μm |
目の直径 |
200μm |
160μm |
180μm |
黒目の直径 |
80〜90μm |
60〜80μm |
70〜80μm |
Table.01 ノロ頭部の寸法測定 The dimensions measurement of the Leptodora kindtii (male ♂ & female ♀) head.
顕微鏡用マイクロメーターを用いて、ノロ頭部の寸法を実測した結果(Table.01)を示します。
写真のグリッド(縦横線)は1mmを10等分したもので、1区画の長さは100μmです。
オス♂個体Aの第1触角の長さは、400μmと長大であることが、解かります。
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