【よしさんコメント】
ミジンコ目 CLADOCERA・
ケブカミジンコ科 MACROTHRICIDAE NORMAN & BRADY,1867・フトオケブカミジンコ属の
フトオケブカミジンコ(fig.01)は、茨城県牛久沼(龍ケ崎市・他)におけるプランクトン定期調査で、
2007年11月16日に採取しました。
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剛毛が列生する、一風変わった外観に驚きますが、それゆえ同定は比較的容易です。
国内のいくつかの地域に分布するとされますが、個体数は多くないようです。
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牛久沼における、ケブカミジンコ科の採取・観察報告は、元東北大学教授大方昭弘博士の調査(※01)があり、
2005年11月24日に、ケブカミジンコ属のケブカミジンコ Macrothrix rosea 16個体(st.3)が記載されています。
(※01)
『魚たちのすみよい川と湖』(2006年03月31日・茨城県内水面漁業協同組合連合会
平成17年度内水面漁場環境保全啓発活動事業小冊子・21pp・非売品)より
7〜21ページ(牛久沼の事例)を抜粋し、牛久沼漁業協同組合ホームページに転載
大方博士の、ケブカミジンコ採取時期は11月24日、st.3は牛久沼の中央になります。
富栄養化した水域に多いとされるケブカミジンコが、16個体も採取されたことは、気がかりです。
水域の富栄養化は、周辺(岸辺)から始まり、中央は影響を受け難いことが通例だからです。
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フトオケブカミジンコ(fig.01)とケブカミジンコは、「従姉妹」的な関係にあり、11月の出現は
偶然ではないようです。
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