亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
牛久沼のフトオケブカミジンコ
The llyocryptus sordidus(LIEVIN,1848)(zoo plankton) of the Ushiku swamp.
fig.01 牛久沼のフトオケブカミジンコ
llyocryptus sordidus(LIEVIN,1848)
fig.01 牛久沼のフトオケブカミジンコ llyocryptus sordidus(LIEVIN,1848)
【よしさんコメント】
ミジンコ目 CLADOCERA・ ケブカミジンコ科 MACROTHRICIDAE NORMAN & BRADY,1867・フトオケブカミジンコ属の フトオケブカミジンコ(fig.01)は、茨城県牛久沼(龍ケ崎市・他)におけるプランクトン定期調査で、 2007年11月16日に採取しました。

剛毛が列生する、一風変わった外観に驚きますが、それゆえ同定は比較的容易です。
国内のいくつかの地域に分布するとされますが、個体数は多くないようです。

牛久沼における、ケブカミジンコ科の採取・観察報告は、元東北大学教授大方昭弘博士の調査(※01)があり、 2005年11月24日に、ケブカミジンコ属のケブカミジンコ Macrothrix rosea 16個体(st.3)が記載されています。

(※01)
『魚たちのすみよい川と湖』(2006年03月31日・茨城県内水面漁業協同組合連合会 平成17年度内水面漁場環境保全啓発活動事業小冊子・21pp・非売品)より 7〜21ページ(牛久沼の事例)を抜粋し、牛久沼漁業協同組合ホームページに転載pdfファイル5.03MB

大方博士の、ケブカミジンコ採取時期は11月24日、st.3は牛久沼の中央になります。
富栄養化した水域に多いとされるケブカミジンコが、16個体も採取されたことは、気がかりです。
水域の富栄養化は、周辺(岸辺)から始まり、中央は影響を受け難いことが通例だからです。

フトオケブカミジンコ(fig.01)とケブカミジンコは、「従姉妹」的な関係にあり、11月の出現は 偶然ではないようです。

採取:2007年11月16日(金)09:00 牛久沼(茨城県龍ケ崎市)レンタルボートたまや沖にて
天候○ 水位:YP5.68m 水色ややマッディー
発表:2007年11月22日(木) 牛久沼漁業協同組合顧問 よしさん
調査協力:牛久沼レンタルボートたまや
転載許可:牛久沼漁業協同組合ホームページに本稿転載を許可します。よしさん。

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