【よしさんコメント】
デトリタス(Detritus)とは、
水中や陸上の生物の死骸や排泄物等の微細砕片に、バクテリア・菌類・原生動物等が
付着繁殖した、有機懸濁物質のことです。
フワフワしたデトリタスは、水中で、浮上するものが少なく、漂い、やがて多くは沈みます。
分解され、吸収・消化が容易なため、プランクトン・底生動物(ベントス)・小型甲殻類・貝類・小型魚類等、
魚類の餌料となる生物に利用される重要な餌料です。
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茨城県牛久沼は、湖岸の多くが水生植物帯におおわれ、平均水深も約1.5mと浅い海跡湖です。
デトリタスは、通常底泥の上面にありますが、波浪による沼水攪拌の影響は、浅い水深全層に及びやすく、
強風の都度、表層まで舞い上がる傾向にあります。
デトリタスが全層に浮遊する機会が多いことにより、豊饒な漁場形成が助勢されているとも考えられます。
デトリタスも、プランクトンも魚類の餌料として重要です。
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