【亀山湖のカメノコウワムシ属】
比較的小型のカメノコウワムシ属は、
千葉県亀山湖における今回のプランクトン定期調査で、神社下(st.j)と角柳(st.k)の双方に
観察されました。
細かくは、カメノコウワムシ Keratella cochlearis(fig.03)と、
コシブトカメノコウワムシ Keratella quadrata(fig.01)及び、
後縁刺状突起が片側1本の変異型(fig.02)です。
カメノコウワムシもコシブトカメノコウワムシも、抱卵個体が観察され、個体数も多く見られました。
カメノコウワムシの分布は世界的で、日本各地で発見され、生息水質も広範囲に及ぶとされ、
コシブトカメノコウワムシは、日本の北寄りに分布し北方系種のようです(※01)。
両種ともに、ふ化仔魚の初期餌料として、優良なワムシです。
【参考文献】
(※01)『日本淡水動物プランクトン検索図説』水野寿彦・高橋永治
(2000年03月31日、第1版第1刷、551pp、東海大学出版会、¥18900)
|