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fig.01 ケンミジンコ属
Cyclopoida sp.
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fig.02 ゾウミジンコ
Bosmina longirostris
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fig.03 ハリナガミジンコ(尖頭)
Daphnia longispina
hyalinagaleata
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fig.04 ダフニア
Daphnia pulex
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fig.05 ハネウデワムシ
Polyarthra
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fig.06 テマリワムシ属
Conochilus sp.
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fig.07 ツリガネムシ(原生動物)
Vorticella sp.
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【亀山湖(神社下)の動物プランクトン】
千葉県亀山湖(神社下)における、今回のプランクトン定期調査の圧倒的優占種は、
ケンミジンコ属で大きな個体(fig.01写真)は1800μm(1.8mm)でした。
次いで、ゾウミジンコ(fig.02写真)・ハリナガミジンコ(fig.03写真)・ダフニア(fig.04写真)が見られ、
その他の小型種は少なく観察されました。
03月の比較的小型の輪虫類を主としたプランクトン相から、04月は中型プランクトン相へ変化しており、
その傾向は、2007年同期と同様です。
☆
調査日前後に、亀山湖でふ化したワカサギ仔魚がいれば、初期餌料環境(小型種の数量的に)の劣悪さから、
初期減耗(餓死)が激しく、生残率低下の可能性が高いものと考えられます。
調査日前後迄に、既に8mm以上に成長した仔魚なら、ゾウミジンコやケンミジンコ(の幼生 nauplius)の一部も餌料
範疇に入ることから、成長のエスカレータに乗っていると推定されます。
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汚水性原生動物ツリガネムシ(fig.07写真)の出現は、亀山湖神社下(st.j)における
プランクトン定期調査履歴を照合し、神社下に高濃度有機物が継続的に存在
することを示唆しています。
亀山湖へ生活系雑排水の無処理排出があるなら、ワカサギの食材価値低下は必至で、
早急に改善が求められます。
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