【状況】
２００８年０６月１３日（金）、茨城県牛久沼の張り網で、特別採捕されたワカサギ未成魚１００尾の全長は、
５０〜５７ｍｍ・体重は０．７ｇ（７ｇ／１０尾）であった（fig.01写真）。
☆
また、２００８年０６月０２日（月）、牛久沼畔で偶然拾得されたワカサギ稚魚は全長４０ｍｍであった（※０１）。
牛久沼では、２００８年の諏訪湖産ワカサギ受精卵５００万粒を、２００８年０３月２０日受入、湖面浸漬法により０３月３１日までにふ化終了を確認。
一方、網走湖産ワカサギ受精卵３０００万粒は、２００８年０４月１６日受入、ワカサギ卵恒久ふ化設備により０４月３０日までにふ化を終了している（※０２）。
【まとめ】
考察（※０１）から、２００８年０６月１３日に特別採捕されたワカサギ未成魚（fig.01写真）は、２００８年春の放流によるものではなく、
牛久沼で２００８年０１月２４日＋α（より以前）＋α（より以前）に産卵され、０３月２９日＋α（より以前）頃ふ化した、
自然繁殖グループのワカサギであることが、明らかになった。
（注）より精度の高い推定は、ワカサギの耳石輪絞による日令査定法がある。
牛久沼における、ワカサギ（２００８年魚）の全長と重量をグラフに示す（fig.02）。
fig.02 ワカサギ成長グラフ
【謝辞】
研究成果をご紹介頂いた、群馬県の久下敏宏博士に感謝致します。
【参考文献】
（※０１）よしさん（２００８）：「牛久沼における、ワカサギの成長（２００８年魚）その１」．亀山湖牛久沼ワカサギ情報．http://wakasagi.jpn.org/
（※０２）よしさん（２００８）：「牛久沼における網走湖産ワカサギ卵ふ化放流日誌（２００８）」．亀山湖牛久沼ワカサギ情報．http://wakasagi.jpn.org/
（※０３）佐藤隆平（１９５４）：「ワカサギの漁業生物学」東京大学農学部水産学科、水産増殖叢書５
（※０４）久下敏宏（２００６）：「群馬県におけるワカサギの増殖に関する研究」．群馬県水産試験場研究報告第１２号別冊．１−１２６ｐｐ
【参考事項】
「茨城県内水面漁業調整規則」により０５月０１日から０７月２０日は、ワカサギ禁漁期間に該当します
牛久沼漁業協同組合ではワカサギ成長調査のため、特別採捕許可を得ています
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