【山形県蛭沢湖の動物プランクトン】
山形県蛭沢湖における、今回のプランクトン調査の優占種は、ハリナガミジンコ(fig.02-03写真)で、
その他のプランクトンは少数派です。
07月の蛭沢湖は、比較的に大きな中型プランクトンから、小型プランクトンまで観察され(ミジンコ類6種・
ワムシ類3種・原生動物2種・他)、豊かなプランクトン相と言えます。
北方系種ホロミジンコ(fig.01写真)と、サヤツナギ属(fig.10写真)の存在から、採取水域が北にあり、
やや富栄養化した溜池であろう、との推察もプランクトンから可能になります。
※顕微鏡写真背景のグリッドは、1目盛100μm(ミクロン)です。
【ワカサギから見た蛭沢湖の餌料プランクトン環境】
山形県蛭沢湖に、漁協のワカサギ放流事業はなされていません。
一方、有志により、諏訪湖産ワカサギ受精卵16万粒が、しゅろ枠湖水浸漬法により2008年04月05日自主放流されています。
このワカサギが07月に未成魚段階まで成長していれば、ハリナガミジンコは優良な餌料となる可能性が高いものと推定されます。
【謝辞】
ご多用中面談頂き増殖事業概要を伺いました、県南漁業協同組合島軒治夫組合長様に感謝します。
また、わざわざ休暇を取り面談頂いた、
ホームページ「TAKIワカサギフリーク」主宰TAKI(ハンドルネーム)様にお礼申し上げます。
【参考文献】
(※01)よしさん(2008):「蛭沢湖(びるさわこ)Birusawa reservoir.」
ザ・レイクチャンプ,シークレット・ポイント,http://lake-champ.com/
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