【結果】
千葉県亀山湖(神社下)における、2008年08月のプランクトン定期調査で多く観察された種は、
ケンミジンコ(fig.02写真)・オオアタマミジンコ(fig.05写真)でした。
植物プランクトンでは、珪藻のシネドラ属(fig.08写真)が優占種で(※01)、アナベナ(藍藻)も
見られました。
【考察】
比較的に大きなプランクトンからなる、やや単調な人造湖のプランクトン相です。
06月〜08月と、ヒゲナガケンミジンコ属(fig.03写真)が、神社下と角柳の2地点で同時観察される事態が継続しており、
ヒゲナガケンミジンコ属は、坂畑橋下方面より次第に下流へ分布範囲を拡大しています。
ワカサギは、2008年春に1億粒放流とされ(※02)、前年同期より多いはずの群れが、07月に続き08月も(目視と魚群探知機で)確認できず、
試し釣りでも未確認でした。
この現状から、今季は、ふ化時期遅れによる初期餌料不足(※03〜05)に起因する
大幅な初期減耗のあった可能性が高いものと推考でき、有効な生残資源量も僅少であることが懸念されます。
【参考文献】
※01 よしさん(2008):「亀山湖のシネドラ属」(2008年03月)http://wakasagi.jpn.org/
※02 ボートハウス松下HP(2008):http://homepage3.nifty.com/boathouse-matsushita/newpage1.html
※03 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年04月)http://wakasagi.jpn.org/
※04 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年05月)http://wakasagi.jpn.org/
※05 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年06月)http://wakasagi.jpn.org/