【結果】
千葉県亀山湖(神社下)における、2008年10月のプランクトン定期調査で優占種というほど突出した種は、
ありませんでした。
それぞれの個体数も、多くはありません。
【考察】
調査直前の10月23日12:00〜24日02:00の間、亀山湖に182.5mmの降水量が観測され、
亀山湖は満水でかなりマッディー、水面に流木・障害物のある状況でした。
06月〜10月と、ヒゲナガケンミジンコ属(fig.02写真)が、神社下と角柳の2地点で同時観察される事態が継続しており、
ヒゲナガケンミジンコ属は、坂畑橋下方面より次第に下流へ分布範囲を拡大・繁殖・定着した模様です。
より上位に位置する動物プランクトン食性の魚種による、
体の大きなヒゲナガケンミジンコ属への捕食圧が、ほとんどないことも原因のひとつでしょう。
ワカサギは、2008年春に1億粒放流とされ(※01及び※02)、前年同期より多いはずの群れが、
07月〜09月に続き10月も(目視と魚群探知機で)確認できず、試し釣りでも未確認でした。
この現状から、今季は、ふ化時期遅れによる初期餌料不足(※03〜08)に起因する
壊滅的な初期減耗のあった可能性が極めて高く、既に、ふ化7日後よりワカサギ生残資源量も僅少であると推定されます。
【参考文献】
※01 ボートハウス松下HP(2008):http://homepage3.nifty.com/boathouse-matsushita/newpage1.html
※02 千葉日報(2008):「ワカサギ釣りの名所へ」(2008年05月21日)
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1211344812
※03 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年04月)http://wakasagi.jpn.org/
※04 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年05月)http://wakasagi.jpn.org/
※05 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年06月)http://wakasagi.jpn.org/
※06 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年07月)http://wakasagi.jpn.org/
※07 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年08月)http://wakasagi.jpn.org/
※08 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年09月)http://wakasagi.jpn.org/