亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
亀山湖のノロ(オス♂)
The Leptodora kindtii(male ♂) of lake kameyama in JAPAN.
fig.01 ノロ♂(部分)
fig.01 ノロ(オス♂) Leptodora kindtii(部分)
fig.02 ノロ♂(部分)
(上:a 下:b)
fig.02 ノロ(オス♂) Leptodora kindtii(部分 上:a 下:b)
【よしさんコメント】
千葉県亀山湖(君津市)におけるプランクトン定期調査で、2008年10月25日に、 ノロ(オス♂)4個体(fig.01:体長6mm fig.02:体長5mm 写真未掲載:体長6mm及び体長5mm)を採取・観察しました。
調査直前の10月23日12:00〜24日02:00の間、亀山湖に182.5mmの降水量が観測され、 亀山湖は満水でかなりマッディー、水面に流木・障害物のある状況でした。

ノロ(オス♂)の特徴のひとつは、しなやかな第1触角が長大であることです。
体長6mmの個体で約1600μm(fig.01)、体長5mmの個体で約1000μm(fig.02-a) ほどもあり、基部から先端まで前面に嗅毛が列生しています(fig.02-b)。
「オス♂(体長2.0〜6.85mm)は概ねメス♀(体長3.0〜7.5mm)より小さい」(※01)とされ、 今回観察個体はノロ(オス♂)の大型の部類と判断できます。

千葉県亀山湖におけるノロ(オス♂)の採取・観察報告は06月と10月にあり(※02〜03)、今回の調査結果も整合することから、 出現月は、06月と10月の2ピーク型と推定されます。
本稿は、亀山湖におけるノロ(オス♂)の採取・観察報告の国内第3報と思われます。
同日採取したオオアタマミジンコのオス♂については別報(※04)を、同日採取した他のプランクトンについては別報(※05〜06)もご参照下さい。

【参考文献】
※01 蒋燮治・堵南山(1979):透明薄皮蚤.「中国動物志・節足動物門甲殻綱淡水枝角類」科学出版社(中国・北京),pp.80−82.
※02 よしさん(2007):「よたび、亀山湖のノロ(貴重種動物プランクトン)その9・オス発見」 http://wakasagi.jpn.org/
※03 よしさん(2007):「ごたび、亀山湖のノロ(貴重種動物プランクトン)その10・またオス発見」 http://wakasagi.jpn.org/
※04 よしさん(2008):「亀山湖のオオアタマミジンコ(オス♂)」 http://wakasagi.jpn.org/
※05 よしさん(2008):「亀山湖(神社下)の動物プランクトン」(2008年10月) http://wakasagi.jpn.org/
※06 よしさん(2008):「亀山湖(角柳)の動物プランクトン」(2008年10月) http://wakasagi.jpn.org/

採取:2008年10月25日(土)12:00 亀山湖(千葉県君津市)角柳にて
 天候○◎ 気温21.4℃ at12:00 水温19.2℃ at12:00 満水 水色かなりマッディー
 発表:2008年11月01日(土) よしさん
「ザ・レイクチャンプ」シークレット・ポイント0005 亀山湖

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