【方法】
茨城県涸沼で、水深1m付近の湖面に設置された、チカ(Hypomesus pretiosus)人工増殖用ふ化盆の中から1枚のふ化枠を抜き取り、
チカ受精卵(胚)を付着させたシュロ繊維ごと切り取り、検卵した(※02)ところ、受精卵の表面に付着した菌類と原生動物を観察した(※03)。
また、ふ化盆の周囲のプランクトンを観察した(※04)。
この受精卵がチカであるかワカサギであるかは未確認であったため、
検卵後の受精卵をビーカーに入れ室内飼育した(室温は15.0〜25.0℃で変化、水温推定値15.0℃、水置換装置&酸素供給装置なし、ビーカー容量200cc)。
生卵14ケ中、03月03日に1尾・04日に1尾・05日に1尾・06日に4尾・計7尾の仔魚を得、07日に全7尾を
5%ホルマリン固定し、同日、内2尾を顕微鏡観察し(fig.01)、仔魚a及び仔魚bの筋節数をカウントした。
【考察】
●昔、チカが放流された経緯があり、現場でチカワカサギと呼称されており、親魚が確認できなかったことから、
チカの受精卵と誤認した。
●親魚の特別採捕場所は、涸沼川が涸沼に流入する箇所(と聞き)、付近は汽水湖沼・涸沼の中でも淡水域にあたり、
チカが淡水域に産卵遡上するのかという点を見落とした。
●従って、関係報告4点中の「チカ」は誤りで、正しくは「ワカサギ」と読み替え願いたい。
【謝辞】
涸沼のチカについて質して頂いた群馬県水産試験場久下敏宏博士、及び知見と方法をご指導頂いた茨城県内水面水産試験場
主任荒井将人氏に、感謝します。
【参考文献】
※01 沖山宗雄・編(1988):ワカサギ.日本産稚魚図鑑 初版.東海大学出版会.東京,
※02 よしさん(2009):「涸沼における、チカ受精卵の湖面浸漬(受入初期)2009」.http://wakasagi.jpn.org/
※03 よしさん(2009):「涸沼における、チカ受精卵に付着した菌類と原生動物」.http://wakasagi.jpn.org/
※04 よしさん(2009):「涸沼(上石崎)の動物プランクトン」.http://wakasagi.jpn.org/
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