そこで、初期餌料の摂餌活動に使用される仔魚の関係器官は、ふ化後数日間にどのように成長するのかの報告を探求したが、 視覚的に簡易にあらわし、比較的容易に閲覧入手可能な形で提供される資料は、 よしさんの調査した限りにおいて未発見であった。 ふ化当日の仔魚を用い、5日間室内観察したところ、全長の推移をはじめ、卵黄の消費・吸収状態、口器・消化管を中心とした魚体各部 の拡充変化を確認したので、報告する。
【方法】 ●牛久沼漁業協同組合のワカサギ卵恒久ふ化設備に収容された芦ノ湖産ワカサギ受精卵は、2009年03月19日13:00に最初のふ出が確認された。 ●03月21日午後、3号ふ化器内を遊泳するワカサギ仔魚を採取し、持帰り、室内設置のビーカー内で観察した。
【参考文献】