【よしさんコメント】
このコシブトカメノコウワムシ(fig.01-02)は、茨城県牛久沼(竜ケ崎市)におけるプランクトン定期調査で、
2009年04月22日に採取しました。
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日本の袋形動物門・ワムシ綱・単生殖巣亜綱・プロイマ(遊泳目)目・ツボワムシ科に分類される、
19属のうちの1属がカメノコウワムシ属で、日本では5種+変種多数が知られています(※01)。
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牛久沼における、プランクトンの採取・観察報告に、元東北大学教授大方昭弘博士の調査(※02)があり、
2005年08月にカメノコウワムシ(基本型)、同年11月にカメノコウワムシ属の記載があります。
しかし、同年10月及び2006年01月は未記載です。
よしさんのプランクトン定期調査でも、未観察月があり、牛久沼では季節的変動と個体数的変動があるようです。
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コシブトカメノコウワムシは、ワカサギ・モツゴ等、この季節に牛久沼でふ化した仔魚の重要な初期餌料のひとつです。
【参考文献】
(※01)水野寿彦・高橋永治編(2000):コシカクミジンコ.
日本淡水動物プランクトン検索図説 改訂第1版第1刷 東海大学出版会.東京,pp.165−166.174.
(※02)『魚たちのすみよい川と湖』(2006年03月31日・茨城県内水面漁業協同組合連合会
平成17年度内水面漁場環境保全啓発活動事業小冊子・21pp・非売品)より
7〜21ページ(牛久沼の事例)を抜粋し、牛久沼漁業協同組合ホームページに転載
(※03)よしさん(2008):「亀山湖のカメノコウワムシ属」.http://wakasagi.jpn.org/
(※04)よしさん(2008):「モツゴの産卵場と産着卵(茨城県牛久沼の事例)」.http://wakasagi.jpn.org/
(※05)よしさん(2009):「牛久沼における、ワカサギ初期餌料調査報告(200904)」.http://wakasagi.jpn.org/
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