fig.03 牛久沼のモツゴ仔魚(ふ出当日)click here to enlarge.
【特徴】
●仔魚全長は5.6mmである(fig.03 写真計測 背景のグリッドは0.1mm=100μm間隔)
●瞳孔は(写真では)黒いが、(目視で)虹彩は金色である
●浮袋を備えている
●黒色胞(菌糸状が目立つ)は、頭部背面・卵黄側面・浮袋背面・腹・尾と全身にある
●口はまだ開いていない
●卵黄は明確である
●仔魚を上から見るとメダカに似ており、俊敏に遊泳できる
●上記から、モツゴ仔魚と同定した
モツゴは、牛久沼漁業協同組合の第5種漁業権魚種のひとつに揚げられる重要魚種で、牛久沼における繁殖は
05月16日が確認されていた(※02・03)が、今回の観察で04月下旬の産卵とふ化が明らかになった。
産卵基質(キンラン)以外への産卵状況は、今後継続した調査が望まれる。
【参考文献】
※01 宮地傳三郎・川那部浩哉・水野信彦(1981):
モツゴ.原色日本淡水魚類図鑑(原色図鑑32)全改訂新版6刷.保育社.大阪,pp.186−188.
※02 よしさん(2008):「モツゴの産卵場と産着卵(茨城県牛久沼の事例)」.亀山湖牛久沼ワカサギ情報
※03 よしさん(2008):「牛久沼のモツゴ前期仔魚(ふ出翌日)」.亀山湖牛久沼ワカサギ情報
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