亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
牛久沼(レンタルボートたまや桟橋)の動物プランクトン
Microphotographs of the freshwater plankton of ushiku swamp.
fig.01 ケンミジンコ属
fig.01 ケンミジンコ属
Cyclopoida sp.
fig.02 ヒゲナガケンミジンコ
fig.02 ヒゲナガケンミジンコ
Diaptomidae sp.
fig.03 ゾウミジンコ
fig.03 ゾウミジンコ
Bosmina longirostris
fig.04 ゾウミジンコモドキ
fig.04 ゾウミジンコモドキ
Bosminopsis deitersi
fig.05 オオアタマミジンコ
fig.05 オオアタマミジンコ
Diaphanosoma dubia MANUILIOVA
fig.06 ノロ
fig.06 ノロ
Leptodora kindtii
fig.07 ツボワムシ
fig.07 ツボワムシ(変異型)
Brachionus calyciflorus f.anuraeiformis
fig.08 ハネウデワムシ
fig.08 ハネウデワムシ
Polyarthra frigla
fig.09 フクロワムシ
fig.09 フクロワムシ
Asplanchna priodonta
fig.10 テマリワムシ属
fig.10 テマリワムシ属
conochilus sp.
fig.11 テマリワムシ属
fig.11 テマリワムシ属 conochilus sp.
fig.12 原生動物
fig.12 原生動物
Polyarthra frigla & Euglena
fig.13 不詳
fig.13 不詳
Unknown
fig.14 不詳
fig.14 不詳
Unknown
fig.15 前期仔魚
fig.15 前期仔魚 Unknown
【結果】
茨城県牛久沼のプランクトン定期調査を実施し、 レンタルボートたまや桟橋(st.ut)において、2009年05月14日(木)に観察された、動物プランクトンです。
05月、卓越した優占種はテマリワムシ属(fig.10-11)でした。
やや多く見られた種は、オオアタマミジンコ(fig.05)・ハネウデワムシ(fig.08)・フクロワムシ(fig.09)で、 他は少数派でした。
ノロ♀(fig.06)は小型個体ながら、今期初確認しました。
05月は、ミジンコ類6種・ワムシ類4種・その他1種+仔魚2尾の合計11種+仔魚2尾の出現を観察しました。

【考察】
当日は、午前中に吹き出した南風が昼前から強風になり、水深の浅い牛久沼のボトムに沈んだデトリタス・ プランクトン・遊泳力のない仔魚(fig.15)までも巻き上げ、波浪と風下に押し寄せる、晴天ながら荒天という天候でした。
球形に群体をつくるテマリワムシ属の群体ボールが波浪で破壊され、異様と感じるほど多数の個体が出現したようです。
プランクトンネットに捕捉された、全長4.9mmの仔魚には油滴が認められ、ふ化後まもない個体と推定されます。
05月の強風波浪は、牛久沼の餌料生物資源を粉砕撹拌混合し、ふ化仔稚魚に初期餌料を届ける「追い風」と考えられます。

採取:2009年05月14日(木)12:00 ○ 気温22℃ 水温20.6℃ 水位YP6.07m 水色ややマッディー
発表:2009年05月18日(月) 牛久沼漁業協同組合顧問よしさん
転載許可: 牛久沼漁業協同組合ホームページ に本稿転載を許可します。よしさん。

http://wakasagi.jpn.org/ ワカサギふ化放流ノートトップページへ Copyright by yoshisan.