【結果】
A区 247ケ
B区 234ケ
C区 225ケ
A〜C区平均 706ケ÷3=235.3ケ
(※)各区の投影面積=60mm×60mm=36cm2(赤枠内)
【方法】
茨城県牛久沼の、水深50〜60cmエリアに設置しておいた人工産卵床に、
モツゴの産着卵を認めたため、引き揚げ、写真撮影した(fig.01)。
撮影した写真をパソコンに取り込み、パソコンのディスプレイ上で産卵基質の一部を拡大し、
単位面積内の産着卵を朱点により消し込むと共にカウントした(fig.02)。
その際、同一の単位面積を有する任意のA区・B区・C区を設定し、合計3ケ所をカウントし、産着卵数の平均も求めた。
●人工産卵床の産卵基質はVP管、外枠は100cm四方、写真中段水平部(fig.02)は、50φ
VP50=呼び径50mm=外径60mm
単位面積=60mm×60mm=36cm2(赤枠内、曲面のため正確には投影面積)とした
赤枠にまたがる産着卵は、有効とカウントした
●場 所 茨城県牛久沼
●撮影日 2010年05月10日
【考察】
モツゴを有用魚種または漁業権魚種とする水体において、
任意あるいは免許条件下でモツゴ増殖に取組む場合、増殖計画は
事前に成魚何尾相当の成果と予測できることが理想であるが、残念ながらまだ現実的ではない。
少なくとも、本調査報告と同一の人工産卵床を用いた場合に、得られるであろう産着卵数を事前に
予測できることは重要である。
適切な、産卵基質(合計)面積・人工産卵床浸漬回数・ふ化率・各種減耗率等の計画により、目標とする
モツゴ資源確保の参考事例となれば嬉しい。
【参考文献】
※01 よしさん(2010):
「茨城県牛久沼におけるモツゴの産卵開始時期及び産卵床位置の嗜好性」.亀山湖牛久沼ワカサギ情報
|