【長野県白樺湖のホロミジンコ】
北方起源とされるホロミジンコは、樺太・千島列島・北海道・本州(田沢湖・山形県大鳥池)等で観察され、
出現頻度の比較的少ない種とされる(※02)。
よしさんは以前、山形県水窪ダム貯水池と蛭沢湖でホロミジンコを
観察している(※03〜※05)が、
上に掲載したホロミジンコ(fig.01)は、背中に見える殻と膠質幕の
(上方への)張りだしが少なく、体長も480μmと小型
(♀成体は1.0〜1.5mm)のため、まだ幼体のようである。
第2触角先端の遊泳剛毛は、オス♂5根・メス♀3根(※01)であり、
観察例は3根のメス♀と判る。
ちなみに、中華人民共和国では、1979年現在、本種は確認されていないようだ。
【参考文献】
(※01)蒋燮治・堵南山(1979):『中国動物誌 節足動物門甲殻綱淡水枝角類』第1版,vi+297pp,科学出版社(北京),3.00元
(※02)水野寿彦・高橋永治(2000):『日本淡水動物プランクトン検索図説』第1版第1刷,551pp,東海大学出版会,\18900
(※03)よしさん(2008):「山形県水窪ダム貯水池の動物プランクトン」http://wakasagi.jpn.org/
(※04)よしさん(2008):「山形県水窪ダム貯水池のホロミジンコ」http://wakasagi.jpn.org/
(※05)よしさん(2008):「山形県蛭沢湖の動物プランクトン」http://wakasagi.jpn.org/
(※06)よしさん(2010):「白樺湖(上流)の動物プランクトン」(2010年05月)http://wakasagi.jpn.org/
(※07)よしさん(2010):「白樺湖の動物プランクトン相の魚類餌料的考察」(2010年05月)http://wakasagi.jpn.org/
|