亀山湖・牛久沼は首都圏近郊のワカサギ釣り場をめざします

ワカサギふ化放流ノート
亀山湖のヤマトヒゲナガケンミジンコ
Eodiaptomus japonicus of lake Kameyama.
fig.01 ヤマトヒゲナガケンミジンコ
fig.01 ヤマトヒゲナガケンミジンコ Eodiaptomus japonicus
fig.02 ♂第5胸脚
fig.02 同 オス ♂第5胸脚
【亀山湖のヤマトヒゲナガケンミジンコ】

2010年12月22日に、亀山湖(千葉県君津市 ※02)のF.コテージつばきもと桟橋で採取したヒゲナガケンミジンコ科の一種を 良く観察し、オス♂の第5胸脚の特徴ある形状(fig.02)を『群馬の湖沼』(※01)・『日本淡水動物プランクトン検索図説』(※03)と比較照合し、 ヤマトヒゲナガケンミジンコ(fig.01)と、種の同定をした。
しかし、オス♂第5胸脚の外肢第2節外側刺の位置が末端に「近過ぎる」ことについて、やや気になるところであるが、 魚類餌料プランクトン観察・確認の視点からは、充分かと思慮される。

ヤマトヒゲナガケンミジンコ(fig.01)は、北海道から九州までの湖沼・人造湖・溜池に広く分布する淡水産日本固有種で、 特に関西地方に多いとされる(※03)が、群馬県下の阿佐美沼・鳴沢湖・丹生湖・竹沼・三名湖・鮎川貯水池・神流湖・赤城大沼 にも出現が記録されている(※01)。
よしさんは、2010年11月18日、群馬県鳴沢湖・榛名湖において観察し報告している(※06〜※07)。
また、茨城県下においては、牛久沼の三日月橋下(st.um)で、2007年05月31日、採取した個体を、 「ヤマトヒゲナガケンミジンコ Eodiaptomus japonicus」と同定・報告(※04)し、 牛久沼のレンタルボートたまや桟橋(st.ut)で、2010年08月03日、採取した個体についても同定・報告している(※05)。

大型プランクトンの一種ヤマトヒゲナガケンミジンコ(fig.01)は、ワカサギ・マブナ・ブルーギル等の未成魚から成魚段階における 重要な餌料プランクトンのひとつであることは、言うまでもない。

【参考文献】
※01 五味禮夫(1980):『群馬の湖沼』203pp,上毛新聞社出版局(前橋市), \1600
※02 よしさん(1996〜2010):亀山湖「ザ・レイクチャンプ」http://lake-champ.com
※03 水野寿彦・高橋永治(2000):『日本淡水動物プランクトン検索図説』09-16pp,東海大学出版会(東京), \18900
※04 よしさん(2007):「牛久沼(三日月橋下)の動物プランクトン」.http://wakasagi.jpn.org/
※05 よしさん(2010):「牛久沼のヤマトヒゲナガケンミジンコ」.http://wakasagi.jpn.org/
※06 よしさん(2010):「群馬県鳴沢湖のプランクトン」.http://wakasagi.jpn.org/
※07 よしさん(2010):「群馬県榛名湖のプランクトン」.http://wakasagi.jpn.org/
※08 よしさん(2010):「師走の亀山湖(F.コテージつばきもと桟橋)における魚類餌料プランクトン調査報告」.http://wakasagi.jpn.org/

採取:2010年12月22日(水)11:00 亀山湖(千葉県君津市)F.コテージつばきもと桟橋にて
 天候明け方●のち○ 気温16.8℃ (at11:00 sakahata) 水温12.6℃ 0.3m増水 水色ややマッディー
 検鏡:2010年12月23日(木)〜27日(月)
 発表:2011年01月01日(土) ワカサギ研究家よしさん

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