検鏡し撮影した同一群の顕微鏡写真を上記に示す(fig.01-fig.02)、なお背景のグリッドは100μm間隔である。
【考察】
柄を伸縮させるツリガネムシの独特の動きは、掲載写真をクリックし、動画で見られるよう工夫した。
本報のように、単発的且つ簡単な内容であっても、繊毛虫類に関する、生態的分野及び地理的分布情報
に基づく繊毛虫種の生息環境の把握等に、幾分寄与するものと思われる。
生体の観察は、採取地でサンプル固定をせずに行うもので、比較的簡易に実施できるメリットもあり、釣り人の中から、
報告者が増加することを期待したい。
同日調査した「千葉県乾草沼の魚類餌料プランクトン」及び「千葉県乾草沼の原生動物バギニコラ属」並びに
「千葉県乾草沼のマツモ」については、別途報告した(※06〜※08)。
【参考文献(架蔵書)】
(※01)猪木正三(1981):縁毛類『原生動物図鑑』,729-745pp,講談社,東京, \25800
(※02)よしさん(1996〜2011):乾草沼「ザ・レイクチャンプ」http://lake-champ.com
(※03)田中正明(2002):Vorticella『日本淡水産動植物プランクトン図鑑』52-53pp,名古屋大学出版会(名古屋市), \9975
(※04)盛下 勇(2004):Vorticella『下水処理と原生動物』初版第1刷,98-103pp,山海堂(東京), \1900+税
(※05)原生生物情報サーバ(1995-2011):Vorticella sp.「原生生物情報サーバ」
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Vorticella/index.html
(※06)よしさん(2011):「千葉県乾草沼の魚類餌料プランクトン」http://wakasagi.jpn.org/
(※07)よしさん(2011):「千葉県乾草沼の原生動物バギニコラ属」http://wakasagi.jpn.org/
(※08)よしさん(2011):「千葉県乾草沼のマツモ」http://wakasagi.jpn.org/
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