【雄蛇ケ池の太陽虫】
2011年12月05日に、雄蛇ケ池(千葉県東金市 ※02)の大谷津・東側ワンド奥で採取した原生動物の一種(fig.01)を
良く観察し、『西蔵水生無脊椎動物』の記述及び図(※01)と『下水処理と原生動物』に掲載された写真(※03)を各々比較照合し、
太陽虫 Actinophrys sol Ehrenberg,1830(fig.01)と、種の同定をした。
『西蔵水生無脊椎動物』に、中華人民共和国名・放射太陽虫は身体直径25〜50μm、体球形とあり、
ハイランドにおける産地の標高は、3020m・3300m・3400m・3500m・3650m・3800m・4400m・4585m
が挙げられている(※01)。
『下水処理と原生動物』の「アクチノフィリス ソル」に、多くの針状の偽足を出し、細菌類を吸着させ、体内に取り込んで消化すると見え、
水中の有機物負荷が低い時に出現する種とされる(※03)。
採取時に採取地の水色はクリアーで、浅いボトムが鮮明に観察できる状況であった。
雄蛇ケ池で同日採取した、魚類餌料プランクトン(※04)・ネオヒゲナガケンミジンコ(※05)・藍藻類(※06)・ソウギョの糞塊(※07)
については、観察結果を別途報告している。
【参考文献】
※01 蒋燮治(1983):放射太陽虫『西蔵水生無脊椎動物』第1版,101pp,図版xix-140,科学出版社(北京),5.80元
※02 よしさん(1996〜2012):雄蛇ケ池「ザ・レイクチャンプ」http://lake-champ.com
※03 盛下 勇(2004):Actinophrys sol『下水処理と原生動物』初版第1刷,118pp,山海堂(東京), \1900+税
※04 よしさん(2012):「雄蛇ケ池の魚類餌料プランクトン」.http://wakasagi.jpn.org/
※05 よしさん(2012):「雄蛇ケ池のネオヒゲナガケンミジンコ」.http://wakasagi.jpn.org/
※06 よしさん(2012):「雄蛇ケ池の藍藻類」.http://wakasagi.jpn.org/
※07 よしさん(2012):「雄蛇ケ池におけるソウギョの糞塊」.http://wakasagi.jpn.org/
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