【考察】
ソウギョ放流に起因する雄蛇ケ池のアオコ現象は、水温の高い夏季を中心に毎年恒常化している(※05・※07)。
しかし、師走になり冷え込んでくると、雄蛇ケ池の藍藻類はいつの間にか消滅したと考える人も多いだろう。
2011年07月の調査(※07)で出現した7種の藍藻類の内、
ミクロキスティス エルギノーザ(fig.01)、ミクロキスティス ベーゼンベルギー(fig.02)、ミクロキスティス イクチオブラーベ(fig.03)、
の3種(fig.01-fig.03)が、師走の雄蛇ケ池で今回も観察され、消滅していないことが再び明らかになった。
2010年夏季及び師走の同事例・雄蛇ケ池における、藍藻類観察報告(※05・※06)も、参照されたい。
雄蛇ケ池で同日採取した、魚類餌料プランクトン(※03)・ネオヒゲナガケンミジンコ(※04)・太陽虫(※05)・ソウギョの糞塊(※06)については、観察結果を別途報告している。
【謝辞】
藍藻類調査のため、桟橋利用を快諾されたボートハウスツカモトに感謝します。
【参考文献】
※01 藤田善彦・大城 香(1993):「ラン藻という生きもの」第2刷,50-51pp,東京大学出版会,\1648
※02 よしさん(1996〜2012):雄蛇ケ池「ザ・レイクチャンプ」http://lake-champ.com
※03 渡辺眞之(2007):『日本アオコ大図鑑』159pp,誠文堂新光社,\6000+税
※04 よしさん(2008):「見た目アオコ指標と指標写真」http://wakasagi.jpn.org/
※05 よしさん(2010):「アオコ現象連続発生の千葉県雄蛇ケ池」http://wakasagi.jpn.org/
※06 よしさん(2010):「師走の雄蛇ケ池における、藍藻類観察報告」.http://wakasagi.jpn.org/
※07 よしさん(2011):「千葉県雄蛇ケ池のアオコ現象(2011年夏季)」http://wakasagi.jpn.org/
※08 よしさん(2012):「雄蛇ケ池の魚類餌料プランクトン」.http://wakasagi.jpn.org/
※09 よしさん(2012):「雄蛇ケ池のネオヒゲナガケンミジンコ」.http://wakasagi.jpn.org/
※10 よしさん(2012):「雄蛇ケ池の太陽虫」.http://wakasagi.jpn.org/
※11 よしさん(2012):「雄蛇ケ池におけるソウギョの糞塊」.http://wakasagi.jpn.org/
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