検鏡し撮影した顕微鏡写真を、上記に示す(fig.01-fig.13)、なお背景のグリッドは100μm間隔である。
今回のプランクトン調査結果では、多様なプランクトンが観察され、
多くみられた種は、ツノオビムシ(fig.13)であった。
まとめると、ミジンコ類5種・ワムシ類1種・原生動物5種が観察された。
同日調査した「千葉県金山ダム貯水池の植物プランクトン(2012年夏季)」(※11)は別途報告している。
【考察】
2012年夏季の金山ダム貯水池は、5mほど減水しており、水際にチュウサギが小魚を狙っていた。
夏季の時節柄、金山ダム貯水池においても、予測通り比較的に大型の橈脚類を中心とする
動物プランクトンが観察された(fig.01-fig.06)、しかし、中小型のワムシ類は意外に少なかった。
原生動物類は多種が観察され、金山ダム貯水池の長い歴史の一端を垣間見たようであり、継続的に
長期観察すれば更に多様な発見も可能であろう。
金山ダム貯水池では、大型橈脚類⇒雑食性魚(ブルーギル)⇒魚食性魚(オオクチバス)という食物連鎖も
成立している模様である。
【参考文献】よしさん架蔵書
(※01)よしさん(1996〜2012):保台ダム「ザ・レイクチャンプ」http://lake-champ.com
(※02)鈴木 實(1999):『車輪虫類同定学』1-151pp,三省堂(東京), \3800+税
(※03)水野寿彦・高橋永治(2000):『日本淡水動物プランクトン検索図説』1-551pp,東海大学出版会(東京), \18900
(※04)田中正明(2002):『日本淡水産動植物プランクトン図鑑』viii+584pp,名古屋大学出版会(名古屋市), \9975
(※05)よしさん(2010):「千葉県笹川湖のディフルギア属」http://wakasagi.jpn.org/
(※06)よしさん(2010):「千葉県笹川湖のツノオビムシと淡水赤潮」http://wakasagi.jpn.org/
(※07)よしさん(2012):「千葉県保台ダム貯水池の魚類餌料プランクトン(2012年夏季)」http://wakasagi.jpn.org/
(※08)よしさん(2012):「千葉県保台ダム貯水池のユーグレナ属」http://wakasagi.jpn.org/
(※09)よしさん(2012):「千葉県金山ダム貯水池の植物プランクトン(2012年夏季)」http://wakasagi.jpn.org/
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