検鏡し撮影した顕微鏡写真を、上記に示す(fig.01-fig.09)、なお背景のグリッドは100μm間隔である。
今回のプランクトン調査結果では、多様なプランクトンが観察され、
多くみられた種は、フクロワムシ(fig.04)であった。
まとめると、ミジンコ類3種・ワムシ類2種・原生動物3種が観察された。
同日調査した「千葉県三直大堰の植物プランクトン(2012年夏季)」(※09)は別途報告している。
【考察】
2012年夏季の三直大堰は、ほぼ満水で、2003年当時に比し、ハス等の被植がなくなり、水面は堰堤から中央部までオープンであった(fig.00)。
浅い溜池であること及び水面に被植がないことに加え、夏季の時節柄が助勢し、三直大堰の
南西部尺八附近の表層水温は33.4℃であった。
原生動物類は(未掲載分も含め)多種が観察されたことから、上流側の水生植物帯を含め継続的に
長期観察すれば更に多様な発見も可能であろう。
【参考文献】よしさん架蔵書
(※01)よしさん(1996〜2012):三直大堰「ザ・レイクチャンプ」http://lake-champ.com
(※02)鈴木 實(1999):『車輪虫類同定学』1-151pp,三省堂(東京), \3800+税
(※03)水野寿彦・高橋永治(2000):『日本淡水動物プランクトン検索図説』1-551pp,東海大学出版会(東京), \18900
(※04)田中正明(2002):『日本淡水産動植物プランクトン図鑑』viii+584pp,名古屋大学出版会(名古屋市), \9975
(※05)よしさん(2006):「三島湖の動物プランクトン」http://wakasagi.jpn.org/
(※06)よしさん(2012):「雄蛇ケ池のミジンコワムシ(2012)」http://wakasagi.jpn.org/
(※07)よしさん(2012):「千葉県保台ダム貯水池のユーグレナ属」http://wakasagi.jpn.org/
(※08)よしさん(2012):「千葉県豊英湖の魚類餌料プランクトン(2012年夏季)」http://wakasagi.jpn.org/
(※09)よしさん(2012):「千葉県三直大堰の植物プランクトン(2012年夏季)」http://wakasagi.jpn.org/
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